峯村部材店主

南方紀伝 手書き写本 第1冊――元弘の乱・親房書状・宗良親王紀行


このページは、『南方紀伝』手書き写本第1冊の本文範囲、主要内容、親房書状・宗良親王紀行・巻末識語などの冊固有資料をまとめた案内です。

物理的な冊:手書き写本全4冊のうち第1冊です。公開用PDFとページ別画像は全57ページで、このうち判読作業ではpart-2~part-19の18分割・合計54ページを対象としました。

公開本文の巻一を構成する主要資料として用いていますが、「物理的第1冊=原著巻一」と確定するものではありません。


手書き写本 第1冊案内

基本情報

  • 物理的位置:全4冊の第1冊
  • 公開用PDF・ページ別画像:全57ページ
  • 作業範囲:part-2~part-19
  • 分割数・対象ページ:18分割・54ページ
  • 主な年代:元弘元年(1331年)~興国5年/康永3年(1344年)頃
  • 主要資料:編年本文、北畠親房書状、宗良親王紀行、巻末識語・奥書
判読作業上の区分を見る

part-2~part-6:元弘元年から建武2年まで。元弘の乱、幕府滅亡、建武政権、中先代の乱。

part-7~part-14:建武2年から興国5年頃まで。南北朝分立、顕家の西征、常陸・奥州戦線。

part-15~part-17:北畠親房から結城氏への長文書状。

part-18~part-19:宗良親王紀行、和歌、編纂説明、書写奥書、異本注記。

part番号は判読作業上の便宜的な区分であり、写本本来の章題や巻番号ではありません。

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手書き写本 第1冊の画像・全ページPDF

本欄には、国立公文書館所蔵『南方紀伝1』(請求番号140-0217、冊次0001)の公開画像を、元PDFのページ順に掲載しています。

画像はウェブ閲覧用にWebP形式へ変換しています。史料の文字・書き込み・汚損等を補ったり削除したりする加工は行っていません。研究・引用では国立公文書館デジタルアーカイブの原画像もあわせて確認してください。

第1冊の公開用PDFとページ別画像は全57ページです。ページ番号は元PDFの通し番号で、表紙・裏表紙・白紙等を含みます。判読作業上のpart番号や写本本来の丁付とは別の番号です。

PDF第1~10ページ

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PDF第11~20ページ

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PDF第21~30ページ

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PDF第31~40ページ

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PDF第41~50ページ

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PDF第51~57ページ

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本文の範囲と主な内容

第1冊は元弘元年(1331年)の巻頭記事から始まり、元弘の乱、鎌倉幕府滅亡、建武政権、足利尊氏の離反、南北朝分立、北畠顕家・北畠親房の東国戦線へと進みます。

編年本文の後には、北畠親房の長文書状と宗良親王の紀行・和歌が続き、単純な年代記だけではない複合的な冊となっています。

  • 元弘の乱と後醍醐天皇の隠岐配流・脱出
  • 六波羅探題と鎌倉幕府の滅亡
  • 護良親王の失脚と中先代の乱
  • 南北朝分立と北畠顕家の二度の西征
  • 常陸・奥州における南朝方の戦い
  • 北畠親房書状と宗良親王紀行

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冊固有の資料

第1冊末尾には、本文成立と伝来を考えるうえで重要な資料が集中しています。

  • 北畠親房が結城氏へ送ったとされる長文書状
  • 宗良親王の遠江・駿河・甲斐・信濃・越中への移動と和歌
  • 第一書・第二書の年代範囲を説明する巻末識語
  • 各地の記録や親房書簡を集めたとする編纂説明
  • 書写奥書および無文和尚に関する異本注記

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明治期活字本との関係

編年本文、親房書状、宗良親王紀行には明治期活字本の対応箇所がありますが、字句、日付、人名、和歌の作者、記事配置に異同があります。

巻末の編纂説明・書写奥書・異本注記は、確認した明治期活字本には同じ形で収録されておらず、写本固有の資料として区別します。

  • 親房書状の日付は写本と活字本で大きく異なる候補がある
  • 和歌は草書仮名が多く、活字本を参照しても確定できない箇所がある
  • 活字本で補読できる文字も、写本原字と同一とはみなさない

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公開本文との関係

本サイトの公開本文では、第1冊を巻一の主要な写本基盤として用いています。巻一の長大な翻刻・校訂本文・現代語訳は、ここでは重複掲載しません。

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判読・校訂上の注意

第1冊は、和歌、長文書状、巻末識語など、通常の編年本文とは異なる書記形式を含みます。連綿、割注、追記、朱印との重なりによって、逐字確定できない箇所があります。

  • 判読不能字・補読字を確定文字のように扱わない
  • 写本と活字本で異なる日付を一方へ統一しない
  • 伝承的な皇族・人物比定を史実として断定しない
  • 巻末識語の年代説明と実際の冊構成との不整合を未解決問題として保持する

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