このページは、『南方紀伝』手書き写本第3冊の義満政権、土岐康行の乱、明徳の乱、南北朝合一、義持将軍就任までの範囲をまとめた案内です。
物理的な冊:手書き写本全4冊のうち第3冊です。公開用PDFとページ別画像は全23ページで、このうち判読作業ではpart-2~part-8の7分割・合計21ページを対象としました。
第3冊は応永3年(1396年)で終わり、第4冊が応永4年(1397年)から始まります。両冊の境界は物理的な冊分けとして確認します。
手書き写本 第3冊案内
基本情報
- 物理的位置:全4冊の第3冊
- 公開用PDF・ページ別画像:全23ページ
- 作業範囲:part-2~part-8
- 分割数・対象ページ:7分割・21ページ
- 主な年代:弘和3年/永徳3年(1383年)~応永3年(1396年)
- 主要資料:編年本文、後小松院系譜・収録範囲説明、南北朝合一条件、巻末後筆・朱印
判読作業上の区分を見る
part-2:弘和3年から元中4年頃。巻頭説明、義満准三后、相国寺、南朝遣明。
part-3~part-4:元中4年から元中7年頃。土岐康行の乱、関東・伊予・九州、南朝残存勢力。
part-5~part-7:元中8年から明徳4年頃。明徳の乱、山名氏処分、南北朝合一。
part-8:明徳4年から応永3年。義持将軍就任、義満出家、武家礼式、巻末資料。
part番号は判読作業上の便宜的な区分であり、写本本来の章題や巻番号ではありません。
手書き写本 第3冊の画像・全ページPDF
本欄には、国立公文書館所蔵『南方紀伝3』(請求番号140-0217、冊次0003)の公開画像を、元PDFのページ順に掲載しています。
画像はウェブ閲覧用にWebP形式へ変換しています。史料の文字・書き込み・汚損等を補ったり削除したりする加工は行っていません。研究・引用では国立公文書館デジタルアーカイブの原画像もあわせて確認してください。
第3冊の公開用PDFとページ別画像は全23ページです。ページ番号は元PDFの通し番号で、表紙・裏表紙・白紙等を含みます。判読作業上のpart番号や写本本来の丁付とは別の番号です。
PDF第1~10ページ

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PDF第11~20ページ

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PDF第21~23ページ
本文の範囲と主な内容
第3冊は弘和3年/永徳3年(1383年)から始まり、足利義満の政権強化、土岐康行の乱、明徳の乱、南北朝合一を経て、応永3年(1396年)まで続きます。
南北朝合一後の記事では、義持の将軍就任、義満の出家、対外関係、武家礼式の整備などが記されます。
- 義満の准三后・相国寺建立と南朝の遣明
- 土岐康行の乱と守護国再配分
- 各地に残る南朝勢力
- 明徳の乱と山名氏の敗北
- 南北朝合一、神器渡御、両統迭立・本領安堵条件
- 義持将軍就任、義満出家、武家礼式
冊固有の資料
第3冊巻頭には、後小松院に関する系譜的説明と、この冊の収録年代を示す記載があります。巻末には朱印と後筆があり、冊の成立・伝来を考える手掛かりとなります。
- 後小松院の諱・父母に関する巻頭説明
- 弘和3年から元中9年頃までを示す収録範囲説明
- 南北朝合一条件の詳細な和文記事
- 巻末の武家礼式記事・後筆・朱印
明治期活字本との関係
事件の大筋がよく一致する箇所が多い一方、写本は原因・交渉・人物関係を和文で詳しく説明し、活字本は漢文調に圧縮する傾向があります。
第3冊は応永3年で終わりますが、活字本は応永4年以後も連続します。これは写本の物理的冊分けを考える重要な手掛かりです。
- 明徳の乱の人名・首級記事では活字本が補読に有効
- 南北朝合一条件は写本の和文説明を優先して保存
- 相国寺大塔・天龍寺火災などに日付異同候補がある
- 巻頭説明・巻末後筆は写本固有資料として扱う
公開本文との関係
本サイトの公開本文では、第3冊を巻三の主要な写本基盤として用いています。明徳の乱や南北朝合一の長大な本文は、巻三で確認できます。
判読・校訂上の注意
第3冊では、守護大名・幕府方武将・南朝残存勢力の人名や地名が密集し、名字・官途・実名の区切りが難しい箇所があります。南北朝合一条件は書誌・政治史上とくに重要ですが、逐字確定を終えていない箇所を含みます。
- 写本の政治的説明を活字本の短文に置き換えない
- 南朝合一条件の対象範囲を過大に断定しない
- 地域名・城名を現代地名へ安易に統一しない
- 第3冊末尾と第4冊冒頭の連続性を保つ


