このページは、『南方紀伝』手書き写本第2冊の南帝系図、正平22年から弘和2年までの編年本文、『新葉和歌集』記事、巻末後筆・朱印をまとめた案内です。
物理的な冊:手書き写本全4冊のうち第2冊です。公開用PDFとページ別画像は全28ページで、このうち判読作業ではpart-2~part-9の8分割・合計26ページを対象としました。
冒頭の南帝系図は長禄2年(1458年)に関する傍書を含みますが、第2冊の編年本文そのものは弘和2年/永徳2年(1382年)で終わります。
手書き写本 第2冊案内
基本情報
- 物理的位置:全4冊の第2冊
- 公開用PDF・ページ別画像:全28ページ
- 作業範囲:part-2~part-9
- 分割数・対象ページ:8分割・26ページ
- 編年本文の年代:正平22年/貞治6年(1367年)~弘和2年/永徳2年(1382年)
- 主要資料:南帝系図、編年本文、和歌、『新葉和歌集』記事、巻末後筆・朱印
判読作業上の区分を見る
part-2:南帝系図4ページ。後醍醐天皇から後南朝までの系譜・細字注記。
part-3~part-5:正平22年から建徳元年頃。河越城、義満将軍就任、和平交渉。
part-6~part-7:建徳元年から天授3年頃。九州外交、皇位継承、和歌。
part-8~part-9:天授3年から弘和2年。康暦の政変、小山義政、『新葉和歌集』、巻末資料。
part番号は判読作業上の便宜的な区分であり、写本本来の章題や巻番号ではありません。
手書き写本 第2冊の画像・全ページPDF
本欄には、国立公文書館所蔵『南方紀伝2』(請求番号140-0217、冊次0002)の公開画像を、元PDFのページ順に掲載しています。
画像はウェブ閲覧用にWebP形式へ変換しています。史料の文字・書き込み・汚損等を補ったり削除したりする加工は行っていません。研究・引用では国立公文書館デジタルアーカイブの原画像もあわせて確認してください。
第2冊の公開用PDFとページ別画像は全28ページです。ページ番号は元PDFの通し番号で、表紙・裏表紙・白紙等を含みます。判読作業上のpart番号や写本本来の丁付とは別の番号です。
PDF第1~10ページ

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PDF第11~20ページ

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PDF第21~28ページ

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本文の範囲と主な内容
第2冊は、文章本文ではなく「南帝系図」から始まります。その後、正平22年/貞治6年(1367年)の河越城・平一揆の記事へ移り、弘和2年/永徳2年(1382年)までの編年本文が続きます。
南朝・北朝・室町幕府・鎌倉府・九州勢力・東アジア外交・和歌が交差し、『新葉和歌集』献上の記事で終盤を迎えます。
- 後醍醐天皇から後南朝までを描く南帝系図
- 河越城と平一揆、足利基氏から氏満への継承
- 足利義満の元服・将軍就任と後村上天皇崩御
- 南北朝和平交渉と南朝勢力圏の記述
- 懐良親王の対明外交、今川貞世の九州下向
- 小山義政の乱と『新葉和歌集』
冊固有の資料
第2冊冒頭の南帝系図は、活字本の編年本文には同じ配置で確認できない重要な資料です。系譜線、官位、宮号、母方注記、長禄2年に関する傍書を含みます。
- 南帝系図4ページ
- 巻末後筆
- 蔵書印・大型朱印二顆
- 草書仮名による和歌・小書
明治期活字本との関係
編年本文には活字本の対応箇所がありますが、写本で記事が省略される箇所、活字本にのみ載る記事、日付・人名・皇位継承者名の異同があります。
南帝系図は活字本に同一レイアウトの対応版面が確認できず、写本独自の付加資料である可能性を残して扱います。
- 河越事件の年次配置に問題がある
- 義満元服日や皇位継承者名に明確な異同候補がある
- 活字本のみが伝える記事を写本本文へ補入しない
- 南帝系図の系譜線を一般的な皇統譜に合わせて改変しない
公開本文との関係
本サイトの公開本文では、第2冊を巻二の主要な写本基盤として用いています。南帝系図や巻末後筆は、物語本文とは別の史料層として扱います。
判読・校訂上の注意
系譜図は文章の行順だけでは復元できず、人物名の位置、線、黒丸、細字注記の関係を同時に読む必要があります。編年本文でも、和歌、傍書、年号標題が入り組みます。
- 長慶天皇・後亀山天皇周辺の系譜線を断定しない
- 陸良親王・興良親王などの人物問題を写本表記のまま保持する
- 長禄2年の傍書は写本が示す歴史認識として扱う
- 巻末後筆・朱印の印文は未確定と明示する