峯村部材店主

ことわざ一覧300語|意味・読み方・例文


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日常会話や文章、新聞、仕事などでよく使われることわざ300語を、読み方・意味・例文とともに一覧にまとめました。

社会人の学び直しや、高校卒業程度までの一般教養として知っておきたい表現を中心に収録しています。字面だけでは意味を取り違えやすいことわざや、現代でもよく使われる代表的なことわざを選びました。

ことわざは、人生・社会・人間関係などについての経験や教訓を、短い定型表現として伝えるものです。慣用句や故事成語とは重なる部分もありますが、このページでは一つの教訓や知恵として独立して使われる表現を中心に掲載しています。

ことわざ一覧300語

読み方を基準に、五十音順で掲載しています。

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行

あ行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
秋の日は釣瓶落としあきのひはつるべおとし秋は日が暮れるのが非常に早いこと。秋の日は釣瓶落としというから、暗くなる前に帰ろう。
悪事千里を走るあくじせんりをはしる悪い評判やうわさは、非常に早く遠くまで広まるということ。不祥事の情報は一晩で広まり、悪事千里を走るとはこのことだ。
悪銭身に付かずあくせんみにつかず不正な方法で得た金は、結局むだに使われて残らないものだということ。不正に得た金をすぐ使い果たし、悪銭身に付かずとなった。
明日は明日の風が吹くあしたはあしたのかぜがふく先のことを心配しすぎず、その時になれば何とかなると考えること。今日できることを済ませたら、あとは明日は明日の風が吹くと考えよう。
明日は我が身あしたはわがみ他人に起きた災難が、いつ自分にも起こるか分からないということ。同業者の事故を他人事と思わず、明日は我が身として対策を見直した。
頭隠して尻隠さずあたまかくしてしりかくさず悪事や欠点の一部だけを隠して、肝心なところが露見していること。記録だけ消しても履歴が残っていては、頭隠して尻隠さずだ。
あちら立てればこちらが立たぬあちらたてればこちらがたたぬ一方を満足させようとすると、もう一方が不満になるような難しい状況。顧客の希望を優先すると現場の負担が増え、あちら立てればこちらが立たぬ状態だ。
暑さ寒さも彼岸まであつささむさもひがんまで厳しい暑さや寒さも、春秋の彼岸ごろには和らぐということ。まだ暑い日が続くが、暑さ寒さも彼岸までというからもう少しだろう。
後の祭りあとのまつり時機を逃した後で悔やんでも、もう間に合わないこと。締め切りを過ぎてから応募したくなっても後の祭りだ。
後は野となれ山となれあとはのとなれやまとなれ自分のすることだけ済めば、その後どうなっても構わないという無責任な態度。後は野となれ山となれという仕事の仕方では、後任が困ってしまう。
あばたもえくぼあばたもえくぼ好きになった相手の欠点まで、長所のようによく見えること。彼には相手の少し頑固なところまで魅力的に見えるらしく、あばたもえくぼだ。
虻蜂取らずあぶはちとらず二つのものを同時に得ようとして、結局どちらも得られないこと。二つの市場を同時に狙って準備が中途半端になれば、虻蜂取らずになりかねない。
雨垂れ石を穿つあまだれいしをうがつ小さな力でも、根気よく続ければ大きな成果を上げられるということ。毎日少しずつ勉強を続け、雨垂れ石を穿つつもりで資格取得を目指す。
雨降って地固まるあめふってじかたまる揉め事や困難の後に、かえって関係や状態がよくなること。意見の衝突をきっかけに本音で話し合え、雨降って地固まる結果となった。
嵐の前の静けさあらしのまえのしずけさ大きな出来事が起こる直前の、不気味なほど静かな状態。発表直前なのに社内が妙に静かで、嵐の前の静けさのようだった。
蟻の穴から堤も崩れるありのあなからつつみもくずれるわずかな油断や小さな欠陥が、やがて大きな失敗につながること。小さな異常だからと放置してはいけない。蟻の穴から堤も崩れるという。
案ずるより産むが易しあんずるよりうむがやすし始める前には難しく思えても、実際にやってみると意外に容易なこと。初めての発表で緊張したが、終えてみれば案ずるより産むが易しだった。
言うは易く行うは難しいうはやすくおこなうはかたし口で言うのは簡単だが、実際に行うのは難しいということ。「毎日運動する」と言うのは簡単だが、言うは易く行うは難しだ。
石の上にも三年いしのうえにもさんねんつらくても辛抱して続ければ、やがて成果が得られるということ。すぐ結果が出なくても、石の上にも三年と思って技術を磨こう。
石橋を叩いて渡るいしばしをたたいてわたる十分安全そうなことでも、念入りに確かめて慎重に行動すること。契約前に条件を一つずつ確認するとは、石橋を叩いて渡る慎重さだ。
医者の不養生いしゃのふようじょう人には立派なことを言いながら、自分ではそれを実行していないこと。健康管理を指導する本人が徹夜続きでは、医者の不養生だ。
急がば回れいそがばまわれ急いでいる時ほど、危険な近道より安全で確実な方法を選ぶ方がよいということ。納期が迫っていても検査は省かない。急がば回れだ。
一事が万事いちじがばんじ一つの事柄に表れた傾向を見れば、他のことや全体の様子も推測できるということ。小さな約束を何度も破るようでは、一事が万事と思われても仕方がない。
一難去ってまた一難いちなんさってまたいちなん一つの災難を切り抜けても、すぐ次の災難が起こること。故障を直した直後に別の機械が止まり、一難去ってまた一難だった。
一年の計は元旦にありいちねんのけいはがんたんにあり一年の計画は最初にしっかり立てるのが大切だということ。一年の計は元旦にありというので、今年の目標を正月に決めた。
一を聞いて十を知るいちをきいてじゅうをしる一部を聞いただけで全体を理解するほど、理解力や洞察力が優れていること。要点を一度説明しただけですべて理解するとは、一を聞いて十を知る人だ。
一寸先は闇いっすんさきはやみごく近い将来でさえ何が起こるか分からないということ。順調な会社でも何が起こるか分からない。一寸先は闇だ。
一寸の虫にも五分の魂いっすんのむしにもごぶのたましい小さく弱い者にも意地や誇りがあるので、侮ってはいけないということ。小さな会社だからと軽く扱えば反発される。一寸の虫にも五分の魂だ。
犬も歩けば棒に当たるいぬもあるけばぼうにあたる行動すれば思わぬ幸運に出会うこともあれば、思わぬ災難に遭うこともあるということ。とにかく展示会へ行ってみたら有力な取引先と出会い、犬も歩けば棒に当たると思った。
命あっての物種いのちあってのものだね何事も命があってこそなので、命を最も大切にすべきだということ。無理をして事故を起こしては意味がない。命あっての物種だ。
鰯の頭も信心からいわしのあたまもしんじんからつまらないものでも、信じる人には尊くありがたいものに思えること。盲信を皮肉る場合にもいう。古い石を幸運のお守りとして大切にしている姿は、鰯の頭も信心からというところだ。
上には上があるうえにはうえがある優れていると思っても、世の中にはさらに優れた人やものがあるということ。全国大会へ出るとさらに強い選手がいて、上には上があると実感した。
魚心あれば水心うおごころあればみずごころ相手が好意を示せば、こちらも好意で応じるということ。先方が柔軟な条件を示してくれたので、魚心あれば水心でこちらも譲歩した。
氏より育ちうじよりそだち家柄や血筋よりも、育った環境や教育の方が人間形成には大切だということ。家柄より本人がどんな環境で育ったかを見るべきで、氏より育ちという。
嘘から出た実うそからでたまこと初めは嘘だったことが、偶然本当になってしまうこと。冗談で「海外進出する」と言っていた会社が本当に進出し、嘘から出た実となった。
嘘つきは泥棒の始まりうそつきはどろぼうのはじまり平気で嘘をつくようになると、やがてさらに悪い行いをするようになるという戒め。小さな虚偽も見逃してはいけない。嘘つきは泥棒の始まりという。
嘘も方便うそもほうべん嘘は本来よくないが、相手のためや物事を円滑に進めるため、時と場合によっては必要なこともあるということ。子どもを安心させるため少し表現を和らげたのは、嘘も方便というところだ。
馬の耳に念仏うまのみみにねんぶついくらよいことを言い聞かせても、理解しようとしない相手には効果がないこと。何度注意しても聞く気がないのでは、馬の耳に念仏だ。
売り言葉に買い言葉うりことばにかいことば相手の乱暴な言葉に腹を立て、こちらも同じように言い返すこと。売り言葉に買い言葉で口論を続けても、問題は解決しない。
噂をすれば影うわさをすればかげ人の噂をしていると、ちょうどその本人が現れること。彼の話をしていたところへ本人が入ってきて、噂をすれば影だった。
江戸の敵を長崎で討つえどのかたきをながさきでうつ以前受けた恨みを、意外な場所や筋違いの相手・事柄によって晴らすこと。上司に叱られた腹いせを部下にぶつけるのは、江戸の敵を長崎で討つようなものだ。
海老で鯛を釣るえびでたいをつるわずかな元手や贈り物で、大きな利益を得ること。小さな試供品が大口契約につながり、海老で鯛を釣る結果となった。
縁の下の力持ちえんのしたのちからもち人目につかないところで、他人や全体を支えるために努力する人。表には出ないが運営を支える彼は、まさに縁の下の力持ちだ。
縁は異なもの味なものえんはいなものあじなもの男女の縁は不思議なもので、予想もしなかった二人が結ばれることがあるということ。学生時代にはただの知人だった二人が後に結婚し、縁は異なもの味なものだと思った。
老いては子に従えおいてはこにしたがえ年を取ったら、若い世代の意見にも耳を傾け従うのがよいという昔からの教え。新しい機器の使い方は息子に任せ、老いては子に従えだと父は笑った。
負うた子に教えられて浅瀬を渡るおうたこにおしえられてあさせをわたる年下や未熟だと思っていた者から、かえって教えられることがあるということ。新人から便利な機能を教わり、負うた子に教えられて浅瀬を渡る思いだった。
同じ穴の狢おなじあなのむじな一見無関係に見えても、実は同じ仲間、特に同類の悪者であること。対立しているように見えた二人も不正に関わっており、同じ穴の狢だった。
鬼に金棒おににかなぼうもともと強いものに、さらに強さを加えるものが備わること。高い技術力に十分な資金まで加われば、鬼に金棒だ。
鬼の居ぬ間に洗濯おにのいぬまにせんたく怖い人や気兼ねする人がいない間に、のびのびくつろぐこと。部長が出張中なので、皆少し気楽に過ごしており、鬼の居ぬ間に洗濯だ。
鬼の目にも涙おにのめにもなみだ冷酷に見える人でも、時には情けを見せて涙を流すことがあるということ。厳しい監督が卒業式で泣き、鬼の目にも涙だった。
帯に短し襷に長しおびにみじかしたすきにながし中途半端で、どちらの用途にも十分役立たないこと。この部屋は会議には狭く倉庫には広すぎて、帯に短し襷に長しだ。
溺れる者は藁をもつかむおぼれるものはわらをもつかむ困り果てた人は、頼りになりそうもないものにまで助けを求めること。資金繰りに追われ、実現性の低い話にまで期待するのは、溺れる者は藁をもつかむ状態だ。
思い立ったが吉日おもいたったがきちじつ何かをしようと思ったら、その日をよい日としてすぐ始めるのがよいということ。勉強を始めようと思ったなら、思い立ったが吉日で今日から始めよう。
親の心子知らずおやのこころこしらず親が子を思う気持ちは、子にはなかなか理解できないということ。心配して忠告しても本人にはうるさく聞こえるらしく、親の心子知らずだ。
終わり良ければすべて良しおわりよければすべてよし途中に問題があっても、最後がうまく収まれば全体としてよかったと思えるということ。準備では苦労したがイベントは成功し、終わり良ければすべて良しだった。
恩を仇で返すおんをあだでかえす恩を受けた相手に感謝するどころか、かえって害を与えること。長年助けてもらった相手を裏切るとは、恩を仇で返す行為だ。

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か行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
飼い犬に手を噛まれるかいいぬにてをかまれる日頃かわいがったり世話をしたりしていた相手から、思いがけず裏切られること。長く支援してきた相手から思いがけず裏切られ、飼い犬に手を噛まれたような思いだった。
蛙の子は蛙かえるのこはかえる子は親に似たり、親と同じような道を歩んだりするものだということ。父と同じ料理人の道を選んだ息子を見て、蛙の子は蛙だと家族は笑った。
蛙の面に水かえるのつらにみずどんなことを言われたりされたりしても、平気でまったく気にしないこと。何度注意されても本人は蛙の面に水で、少しも反省した様子がない。
風が吹けば桶屋が儲かるかぜがふけばおけやがもうかる一見関係のない出来事が、巡り巡って意外な結果につながること。一つの制度変更が思わぬ業界の特需につながり、風が吹けば桶屋が儲かるような展開になった。
風邪は万病の元かぜはまんびょうのもと風邪のような軽い不調でも油断せず、健康管理を大切にすべきだという戒め。体調不良を放置せず、風邪は万病の元と思って早めに休んだ。
勝って兜の緒を締めよかってかぶとのおをしめよ成功した時こそ油断せず、いっそう気を引き締めるべきだということ。大口契約を取れたが、勝って兜の緒を締めよという。納品まで慎重に進めよう。
河童の川流れかっぱのかわながれその道の達人でも、時には失敗することがあるということ。ベテランが簡単な計算を間違えるとは、河童の川流れだ。
勝てば官軍、負ければ賊軍かてばかんぐんまければぞくぐん道理の是非とは別に、勝った側が正義とされ、負けた側が悪とされがちなこと。同じ行動でも結果によって評価が逆転するとは、勝てば官軍、負ければ賊軍だ。
金が物を言うかねがものをいう金銭の力が大きな威力を発揮し、物事を動かすこと。資金力のある企業が圧倒的な条件を提示し、金が物を言う展開になった。
金の切れ目が縁の切れ目かねのきれめがえんのきれめ金銭によって結ばれていた関係は、金がなくなると終わりやすいということ。支援金がなくなった途端に人が離れ、金の切れ目が縁の切れ目を実感した。
金は天下の回り物かねはてんかのまわりもの金は一人のところにとどまらず世の中を巡り、持つ人も持たない人も移り変わるものだということ。今は懐が寂しくても、金は天下の回り物だからと彼はあまり悲観していない。
金持ち喧嘩せずかねもちけんかせず利害に敏い人や有利な立場にある人は、損になる無用の争いをしないものだということ。少額の違いを巡って争うより取引関係を優先するとは、金持ち喧嘩せずというところだ。
禍福は糾える縄の如しかふくはあざなえるなわのごとし災いが福に転じたり、福が災いのもとになったりするように、幸福と不幸は表裏をなしているということ。会社を辞めたことが新しい仕事との出会いにつながり、禍福は糾える縄の如しだと感じた。
壁に耳あり、障子に目ありかべにみみありしょうじにめあり秘密の話は、どこで誰に聞かれたり見られたりするか分からないということ。社外秘の話を廊下でするのは危険だ。壁に耳あり、障子に目ありという。
果報は寝て待てかほうはねてまてやるべきことをした後は、幸運の訪れを焦らず待つのがよいということ。準備と応募は済ませた。あとは果報は寝て待てだ。
亀の甲より年の功かめのこうよりとしのこう長年積み重ねた経験や知恵は尊いということ。機械の異音だけで原因を言い当てた先輩を見て、亀の甲より年の功だと思った。
鴨が葱を背負って来るかもがねぎをしょってくる相手がこちらに都合のよいものまで持って現れるなど、願ってもない好都合な状況になること。探していた部品を持つ業者の方から値引き案まで提示され、鴨が葱を背負って来たような話だった。
枯れ木も山の賑わいかれきもやまのにぎわいつまらないものでも、ないよりはあった方がましだということ。私の作品も枯れ木も山の賑わいと思って、展示会に一つ出すことにした。
可愛い子には旅をさせよかわいいこにはたびをさせよ本当に子を大切に思うなら、甘やかさず苦労や経験をさせる方がよいということ。可愛い子には旅をさせよと考え、親は息子の一人暮らしを応援した。
かわいさ余って憎さ百倍かわいさあまってにくさひゃくばい強く愛していた相手ほど、裏切られたり失望したりすると激しい憎しみに変わることがあるということ。長く応援していた分だけ失望も大きく、かわいさ余って憎さ百倍という心境らしい。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ知らないことを尋ねる恥は一時だが、尋ねず知らないままでいる恥は長く続くということ。初歩的な質問でも遠慮しない方がいい。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥だ。
雉も鳴かずば撃たれまいきじもなかずばうたれまい余計なことを言わなければ、災いを招かずに済むという戒め。不用意な発言から問題が大きくなり、雉も鳴かずば撃たれまいと思わされた。
昨日の敵は今日の友きのうのてきはきょうのとも昨日まで敵だった相手でも、状況が変われば今日は味方になることがあるということ。かつて競合した二社が共同開発を始め、昨日の敵は今日の友となった。
窮鼠猫を噛むきゅうそねこをかむ弱い者でも逃げ場を失い追い詰められると、強い相手に必死で反撃することがあるということ。相手を必要以上に追い込むと、窮鼠猫を噛むことになりかねない。
木を見て森を見ずきをみてもりをみず細かな部分に気を取られ、全体を見失うこと。一つの数字だけにこだわると、木を見て森を見ずになって経営全体を見誤る。
苦あれば楽ありくあればらくあり苦しいことの後には楽しいこともあり、人生は苦楽を繰り返すものだということ。繁忙期を乗り越えれば休暇が待っている。苦あれば楽ありだ。
臭い物に蓋をするくさいものにふたをする都合の悪い問題を根本的に解決せず、表面だけ隠そうとすること。不具合を報告せず隠すのは、臭い物に蓋をするだけで解決にはならない。
腐っても鯛くさってもたい優れた人や物は、多少衰えても本来の価値や品格を失わないということ。全盛期ほどではないが、元代表選手だけあって技術は高く、腐っても鯛だ。
口は災いの元くちはわざわいのもと不用意な発言が思わぬ災難を招くことがあるので、言葉には注意すべきだということ。感情に任せて書き込む前に、口は災いの元だと思って文章を読み返した。
苦しい時の神頼みくるしいときのかみだのみ普段は頼ろうとしないものに、困った時だけ都合よく助けを求めること。試験前だけ神社へ通うとは、まさに苦しい時の神頼みだ。
君子危うきに近寄らずくんしあやうきにちかよらず賢明な人は、危険な場所や問題になりそうなことへむやみに近づかないということ。怪しい投資話には最初から関わらない。君子危うきに近寄らずだ。
芸は身を助くげいはみをたすく身につけた芸や技能は、困った時に生活や生計の助けになるということ。趣味で身につけた外国語が副業につながり、芸は身を助くとはこのことだった。
怪我の功名けがのこうみょう失敗や過失、災難が思いがけずよい結果をもたらすこと。道を間違えたおかげで評判の店を見つけ、怪我の功名となった。
喧嘩両成敗けんかりょうせいばい争いの理由やどちらが正しいかを問わず、双方を同じように処罰すること。事情を詳しく調べず双方を同じ処分にするなら、喧嘩両成敗という考え方だ。
恋は盲目こいはもうもく恋をすると相手の欠点や周囲の事情が目に入らなくなること。友人が忠告しても彼には相手の欠点が見えず、恋は盲目という状態だった。
光陰矢の如しこういんやのごとし月日の過ぎるのは、飛ぶ矢のように非常に速いということ。入社してもう十年になるとは、光陰矢の如しだ。
後悔先に立たずこうかいさきにたたずしてしまったことを後から悔やんでも、取り返しがつかないこと。バックアップを取らずデータを失ってから悔やんでも、後悔先に立たずだ。
郷に入っては郷に従えごうにいってはごうにしたがえ新しい土地や集団に入ったら、そこの習慣や決まりに従うのがよいということ。海外赴任では自分の常識を押し通さず、郷に入っては郷に従えを心掛けたい。
弘法にも筆の誤りこうぼうにもふでのあやまりその道の名人や達人でも、時には失敗することがあるということ。ベテランの校正者が誤字を見落とすとは、弘法にも筆の誤りだ。
弘法筆を選ばずこうぼうふでをえらばず本当に技量のある人は、道具の良し悪しに左右されず力を発揮できるということ。古い道具でも見事に仕上げる職人を見ると、弘法筆を選ばずだと思う。
紺屋の明後日こうやのあさって約束の期日を何度も先延ばしにして、当てにならないこと。修理業者は「明日」と言い続けて一向に来ず、まるで紺屋の明後日だ。
紺屋の白袴こうやのしろばかま人のための仕事には忙しい専門家が、自分自身のことには手が回らないこと。ウェブ制作会社なのに自社サイトが古いままとは、紺屋の白袴だ。
子は鎹こはかすがい子どもへの愛情が、夫婦の縁をつなぎ留める働きをするというたとえ。二人は子どもの将来を話し合ううちに関係を修復し、子は鎹とはこのことだと思った。
転ばぬ先の杖ころばぬさきのつえ失敗や災難が起こる前に、あらかじめ備えておくことが大切だということ。停電に備えて予備電源を用意しておくのは、転ばぬ先の杖だ。
転んでもただでは起きないころんでもただではおきない失敗や不利な状況からでも、何らかの利益や教訓を得ようとすること。商談は不成立だったが市場情報を集めて帰るとは、転んでもただでは起きない人だ。
子を持って知る親の恩こをもってしるおやのおん自分が親になって初めて、親から受けた愛情や苦労のありがたさが分かるということ。夜中の子育てを経験して、子を持って知る親の恩だと実感した。

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さ行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
歳月人を待たずさいげつひとをまたず時間は人の都合に関係なく過ぎていくので、時間を大切にすべきだということ。やりたいことを先延ばしにせず、歳月人を待たずと思って今年から始めることにした。
先んずれば人を制すさきんずればひとをせいす人より先に行動すれば、有利な立場に立つことができるということ。競合より早く新市場へ参入し、先んずれば人を制す形となった。
猿も木から落ちるさるもきからおちるその道に優れた人でも、時には失敗することがあるということ。熟練の職人が寸法を間違えるとは、猿も木から落ちるだ。
去る者は日々に疎しさるものはひびにうとし親しかった人でも、離れて会わなくなると次第に関係が薄れ、忘れられていくこと。転勤して何年も会わないうちに連絡も減り、去る者は日々に疎しだと感じた。
触らぬ神に祟りなしさわらぬかみにたたりなし余計なことに関わらなければ、災いを受けずに済むということ。当事者同士で解決できそうなので、触らぬ神に祟りなしと今回は口を出さなかった。
山椒は小粒でもぴりりと辛いさんしょうはこつぶでもぴりりとからい体や規模は小さくても、才能や力量が優れていて侮れないこと。小さな会社だが技術力は業界トップ級で、山椒は小粒でもぴりりと辛い。
三度目の正直さんどめのしょうじき一度目や二度目はうまくいかなくても、三度目には成功することを期待していう言葉。二度不合格だったが、三度目の正直を信じてもう一度受験する。
三人寄れば文殊の知恵さんにんよればもんじゅのちえ平凡な人でも何人かで知恵を出し合えば、よい考えが生まれるということ。一人では解決できなかったが、三人寄れば文殊の知恵で改善案がまとまった。
地獄の沙汰も金次第じごくのさたもかねしだい世の中では、金の力によって本来なら動かないことまで動く場合があるということ。莫大な資金で交渉を有利に進める様子に、地獄の沙汰も金次第だと皮肉る声も出た。
獅子は我が子を千尋の谷に落とすししはわがこをせんじんのたににおとす大切な子だからこそ、あえて厳しい試練を経験させて鍛えるというたとえ。すぐ助けず本人に最後まで任せたのは、獅子は我が子を千尋の谷に落とすという考えからだった。
親しき仲にも礼儀ありしたしきなかにもれいぎありどれほど親しい関係でも、相手への礼儀や節度を忘れてはいけないということ。長年の友人だからこそ約束の時間は守りたい。親しき仲にも礼儀ありだ。
失敗は成功のもとしっぱいはせいこうのもと失敗から原因や教訓を学べば、将来の成功につなげることができるということ。試作品はうまく動かなかったが、失敗は成功のもとと考えて原因を調べた。
死人に口なししにんにくちなし死んだ人は自分で事情を説明したり反論したりできないということ。故人にすべての責任を押し付けるのは、死人に口なしを利用しているようで公平ではない。
釈迦に説法しゃかにせっぽうその道を知り尽くしている人に、わざわざそのことを教える愚かさをいう。ベテランの税理士に税法の基本を説明するのは、釈迦に説法だろう。
蛇の道は蛇じゃのみちはへび同じ世界の者には、その世界の事情や仲間の行動がよく分かるということ。不正の手口を元業界人がすぐ見抜いたのは、蛇の道は蛇ということだろう。
朱に交われば赤くなるしゅにまじわればあかくなる人は付き合う相手や周囲の環境から大きな影響を受けるということ。勉強熱心な仲間と過ごすうちに彼も毎日勉強するようになり、朱に交われば赤くなるだ。
正直者が馬鹿を見るしょうじきものがばかをみる正直で誠実な人が、かえって損をすることがあるという世の中への皮肉。規則を守った人だけが不利になる制度では、正直者が馬鹿を見ることになる。
勝負は時の運しょうぶはときのうん勝敗には実力だけでなく、その時の運も影響するということ。十分準備して負けたのなら仕方がない。勝負は時の運だ。
初心忘るべからずしょしんわするべからず習い始めたころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはいけないということ。創業十周年を迎え、初心忘るべからずと改めて顧客第一の方針を確認した。
知らぬが仏しらぬがほとけ知らないからこそ、余計な心配や怒りを感じず平静でいられることがあるということ。本人は陰で批判されていることを知らず楽しそうで、知らぬが仏とはこのことだ。
死んで花実が咲くものかしんではなみがさくものか死んでしまっては何も成し遂げられないので、命を粗末にしてはいけないということ。無理な作業を続ける必要はない。死んで花実が咲くものかというものだ。
好きこそ物の上手なれすきこそもののじょうずなれ好きなことには熱心に取り組むため、自然と上達しやすいということ。子どものころから絵を描き続けている彼を見ると、好きこそ物の上手なれだと思う。
過ぎたるは及ばざるが如しすぎたるはおよばざるがごとしやり過ぎることは、不足することと同じように好ましくないということ。安全確認も度を越して作業が止まっては困る。過ぎたるは及ばざるが如しだ。
雀百まで踊り忘れずすずめひゃくまでおどりわすれず幼いころから身についた習慣や性質は、年を取ってもなかなか変わらないこと。引退後も毎朝六時に起きるのは、雀百まで踊り忘れずというものだろう。
捨てる神あれば拾う神ありすてるかみあればひろうかみあり一方から見放されても、別のところで助けてくれる人が現れることがあるということ。一社に断られた直後、別会社から採用の連絡が来て、捨てる神あれば拾う神ありだった。
すべての道はローマに通ずすべてのみちはろーまにつうず出発点や手段は違っても、同じ目的や結論に達すること。また、真理は一つであることのたとえ。手法は違っても最終目標は同じなのだから、すべての道はローマに通ずと考えて互いの方法を尊重しよう。
住めば都すめばみやこどんな場所でも、住み慣れれば居心地よく感じられるようになるということ。転勤当初は不便に感じた町も、三年暮らせば住めば都となった。
急いては事を仕損ずるせいてはことをしそんずる焦って物事を進めると、かえって失敗しやすいということ。納期が迫っていても確認を省いてはいけない。急いては事を仕損ずる。
背に腹は代えられぬせにはらはかえられぬ大切なものを守るためには、多少の犠牲や不利益はやむを得ないということ。生産を止めるのは痛いが、安全確保のためなら背に腹は代えられぬ。
栴檀は双葉より芳しせんだんはふたばよりかんばし優れた人物は、幼いころから優れた資質を示すものだということ。少年時代から抜群の演奏力を見せていた彼は、栴檀は双葉より芳しというところだ。
船頭多くして船山に上るせんどうおおくしてふねやまにのぼる指図する人が多すぎると意見がまとまらず、物事がとんでもない方向へ進むこと。責任者が何人も別々の指示を出し、船頭多くして船山に上る状態になった。
善は急げぜんはいそげよいと思ったことは、ためらわずすぐ実行するのがよいということ。寄付をしようと思ったなら善は急げで、今日中に手続きをしよう。
前門の虎、後門の狼ぜんもんのとらこうもんのおおかみ一つの災難を逃れたと思ったら、すぐに別の災難に遭うこと。借金を返した直後に大きな修理費が発生し、前門の虎、後門の狼だ。
千里の道も一歩からせんりのみちもいっぽから大きな目標でも、まず身近な小さな一歩から始める必要があるということ。海外展開という大目標も、まずは一社との商談からだ。千里の道も一歩からである。
そうは問屋が卸さないそうはとんやがおろさない自分の思いどおりに、物事が簡単には運ばないということ。値上げすればそのまま利益が増えると思ったが、顧客が離れて、そうは問屋が卸さなかった。
袖振り合うも多生の縁そでふりあうもたしょうのえんほんのわずかな人との出会いも、前世からの縁によるものだということ。旅先で偶然知り合った人とも、袖振り合うも多生の縁と思って大切に付き合いたい。
備えあれば憂いなしそなえあればうれいなし普段から十分に準備しておけば、いざという時にも心配せずに済むということ。災害用の水と食料を定期的に確認し、備えあれば憂いなしを実践している。
損して得取れそんしてとくとれ目先では損をしても、それによって将来より大きな利益を得るようにせよということ。初回は利益を抑えて信頼を得る方針は、損して得取れという考え方だ。

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た行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
対岸の火事たいがんのかじ自分には直接関係がなく、何の影響もない出来事として傍観すること。他社の情報漏えいを対岸の火事と思わず、自社の管理体制も点検した。
大山鳴動して鼠一匹たいざんめいどうしてねずみいっぴき大騒ぎをした割に、実際の結果が非常に小さいこと。大規模な発表を予告していたのに変更点は一つだけで、大山鳴動して鼠一匹だった。
大は小を兼ねるだいはしょうをかねる大きなものは、小さなものの用途も果たせる場合があるということ。少し余裕のある箱を選んだ。大は小を兼ねるというからだ。
叩けば埃が出るたたけばほこりがでる詳しく調べれば、隠していた欠点や悪事が出てくること。過去の取引まで調べれば、叩けば埃が出る会社は少なくないだろう。
畳の上の水練たたみのうえのすいれん理論や方法を学ぶだけで、実際の経験を伴わなければ役に立たないこと。本を読むだけで接客が上達するわけではない。畳の上の水練にならないよう実践も必要だ。
ただより高いものはないただよりたかいものはない無料のものには後で代償を求められる場合があり、かえって高くつくことがあるということ。無料サービスだからと条件を確認せず契約するのは危険だ。ただより高いものはない。
立つ鳥跡を濁さずたつとりあとをにごさずその場を去る時には、後始末をきちんとして見苦しくないようにすべきだということ。退職するにしても引き継ぎは丁寧に行い、立つ鳥跡を濁さずとしたい。
蓼食う虫も好き好きたでくうむしもすきずき人の好みはさまざまで、一概には決められないということ。私は辛い料理が苦手だが、好んで食べる人も多い。蓼食う虫も好き好きだ。
棚から牡丹餅たなからぼたもち思いがけず、苦労せずに幸運を得ること。応募していたことさえ忘れていた懸賞に当たり、棚から牡丹餅だった。
旅の恥は掻き捨てたびのはじはかきすて旅先では知人もいないため、恥ずかしい行いをしてもその場限りだと考えること。旅の恥は掻き捨てだからといって、旅先で羽目を外しすぎるのはよくない。
旅は道連れ世は情けたびはみちづれよはなさけ旅には同行者がいると心強く、世の中も互いに助け合うことが大切だということ。困っていた旅行者に道を教え、旅は道連れ世は情けだと思った。
玉磨かざれば光なしたまみがかざればひかりなし優れた素質があっても、努力して磨かなければ才能を十分に発揮できないということ。才能だけに頼らず練習を続けなければならない。玉磨かざれば光なしだ。
便りの無いのは良い便りたよりのないのはよいたより離れている人から特に連絡がないのは、無事に過ごしている証拠だということ。息子からしばらく連絡がないが、便りの無いのは良い便りと思って見守っている。
短気は損気たんきはそんきすぐ腹を立てたり焦ったりすると、結局は自分が損をするということ。苦情に感情的に言い返しそうになったが、短気は損気と思って冷静に対応した。
血は水よりも濃いちはみずよりもこい血縁による結び付きは、他の人間関係より強いものだということ。普段は疎遠だった兄弟が家族の危機には助け合い、血は水よりも濃いと感じた。
塵も積もれば山となるちりもつもればやまとなるごく小さなものでも、積み重なれば大きなものになるということ。毎月少額でも積み立てを続ければ、塵も積もれば山となる。
月とすっぽんつきとすっぽん二つのものの違いが非常に大きく、比べものにならないこと。同じ価格帯でも性能は月とすっぽんで、新型の方が圧倒的に優れていた。
釣った魚に餌はやらぬつったさかなにえさはやらぬ手に入れるまでは熱心でも、手に入れた後は相手への配慮や努力を怠ること。契約後に急に対応が悪くなるとは、釣った魚に餌はやらぬような会社だ。
角を矯めて牛を殺すつのをためてうしをころす小さな欠点を直そうとして、かえって全体を台無しにしてしまうこと。細かな規則を増やしすぎて業務が止まっては、角を矯めて牛を殺すことになる。
罪を憎んで人を憎まずつみをにくんでひとをにくまず悪い行為は憎んでも、それをした人そのものまで憎むべきではないということ。ミスは厳しく検証するが、個人攻撃はしない。罪を憎んで人を憎まずだ。
鶴の一声つるのひとこえ多くの意見を押さえ、権威ある人の一言で物事が決まること。議論は長引いていたが、社長の鶴の一声で方針が決まった。
鉄は熱いうちに打ててつはあついうちにうて人は若く柔軟なうちに鍛えるのがよいこと。また、物事は熱意や好機があるうちに進めるべきだということ。本人が新しい技術を学びたがっている今こそ研修を始めよう。鉄は熱いうちに打てだ。
出る杭は打たれるでるくいはうたれる才能があったり目立ったりする人は、周囲から批判や妨害を受けやすいということ。新しい提案を次々出した彼は反発も受け、出る杭は打たれる状況になった。
天災は忘れた頃にやって来るてんさいはわすれたころにやってくる災害への警戒を忘れたころに再び災害が起こることがあるので、備えを怠ってはいけないという戒め。大きな災害がない時期こそ備蓄を確認したい。天災は忘れた頃にやって来るという。
天は二物を与えずてんはにぶつをあたえず一人の人間に、いくつもの優れた才能や長所がそろって与えられることは少ないということ。才能にも得手不得手がある。天は二物を与えずというものだ。
天は自ら助くる者を助くてんはみずからたすくるものをたすく他人任せにせず、自分自身で努力する人には、天も力を貸してくれるということ。支援を待っているだけでなく、まず自分でできることを始めよう。天は自ら助くる者を助くという。
灯台下暗しとうだいもとくらし身近なことは、かえって気付きにくいということ。探していた専門家が同じ部署にいたとは、灯台下暗しだった。
問うに落ちず語るに落ちるとうにおちずかたるにおちる問い詰められている時は用心して秘密を漏らさなくても、自分から話しているうちにうっかり本当のことを漏らすこと。正式な聞き取りでは黙っていたのに雑談で事情を話してしまい、問うに落ちず語るに落ちるとなった。
同病相憐れむどうびょうあいあわれむ同じ悩みや苦しみを持つ者どうしは、互いの気持ちを理解し、同情し合うものだということ。同じ病気を経験した二人はすぐ打ち解け、同病相憐れむという様子だった。
遠くの親類より近くの他人とおくのしんるいよりちかくのたにん遠方にいる親類よりも、近くにいる他人の方が、いざという時に頼りになることがあるということ。急病の際に助けてくれたのは近所の人で、遠くの親類より近くの他人を実感した。
時は金なりときはかねなり時間は金銭と同じように貴重なので、無駄にしてはいけないということ。長時間の無駄な会議を減らそう。時は金なりだ。
毒を食らわば皿までどくをくらわばさらまでいったん悪事や危険なことに手を出した以上、どうせなら最後まで徹底してやってしまおうという投げやりな考え。一度規則を破ったからとさらに不正を重ねるのは、毒を食らわば皿までという危険な発想だ。
毒を以て毒を制すどくをもってどくをせいす悪いものを抑えるために、別の悪いものや強い手段を利用すること。強硬な相手に同じく強硬な交渉役を当て、毒を以て毒を制す作戦を取った。
所変われば品変わるところかわればしなかわる土地が変われば、習慣・風俗・産物なども異なるということ。同じ日本でも食文化には大きな違いがあり、所変われば品変わるだ。
年寄りの冷や水としよりのひやみず高齢者が年齢や体力を考えず、無理なことをすること。若者と同じ無理な登山計画を立てれば、年寄りの冷や水と言われかねない。
隣の芝生は青いとなりのしばふはあおい他人のものや境遇は、自分のものよりよく見えるということ。他社は順調そうに見えるが、隣の芝生は青いだけかもしれない。
鳶が鷹を生むとびがたかをうむ平凡な親から、非常に優れた子が生まれること。世界大会で優勝した息子について、父親は「鳶が鷹を生んだようなものです」と謙遜した。
鳶に油揚げをさらわれるとびにあぶらあげをさらわれる大切なものや手に入りかけたものを、突然横から奪われること。契約直前に競合へ顧客を取られ、鳶に油揚げをさらわれた気分だった。
捕らぬ狸の皮算用とらぬたぬきのかわざんようまだ手に入っていないものを当てにして、利益や使い道を計算すること。契約も決まっていないのに売上を当てにするのは、捕らぬ狸の皮算用だ。
泥棒を捕らえて縄を綯うどろぼうをとらえてなわをなう準備を怠っておき、事が起きてから慌てて準備を始めること。事故が起きてから手順書を作るのでは、泥棒を捕らえて縄を綯うようなものだ。
どんぐりの背比べどんぐりのせいくらべどれも大差がなく、特に優れたものがないこと。三つの案を比べたが、どれも似たり寄ったりで、どんぐりの背比べだった。
飛んで火に入る夏の虫とんでひにいるなつのむし自分から進んで危険や災難の中へ飛び込むこと。警告を無視して危険な投資に参加するとは、飛んで火に入る夏の虫だ。

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な行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
無い袖は振れぬないそではふれぬ持っていないものは、求められても出すことができないということ。特に金銭についていう。これ以上の値引きを求められても、利益が残らないのでは無い袖は振れぬ。
長い物には巻かれろながいものにはまかれろ強い権力や勢力には無理に逆らわず、従った方が身のためだという処世の考え。本社の決定には不満もあったが、長い物には巻かれろと今回は従うことにした。
泣きっ面に蜂なきっつらにはち不幸や災難に遭っているところへ、さらに別の不幸が重なること。車が故障した日に財布まで落として、まさに泣きっ面に蜂だった。
泣く子と地頭には勝てぬなくことじとうにはかてぬ道理の通じない者や強い権力を持つ者には、理屈で争っても勝てないということ。相手が立場を利用して一歩も譲らず、泣く子と地頭には勝てぬという状況だった。
無くて七癖なくてななくせ癖がないように見える人でも、多少の癖は必ずあるものだということ。本人は普通だと思っているが、無くて七癖で、話す時に必ず眼鏡を触る。
情けが仇なさけがあだ相手を思ってした親切や同情が、かえって悪い結果を招くこと。何でも代わりにやってあげたため本人が自立できず、情けが仇になってしまった。
情けは人の為ならずなさけはひとのためならず人に親切にすれば、その善意は巡り巡って自分にも返ってくるということ。「親切は相手のためにならない」という意味ではない。困っている同僚を手伝ったら、後日自分も助けてもらった。情けは人の為ならずだ。
為せば成るなせばなる強い意志を持って努力すれば、物事は成し遂げられるということ。難しい計画だが、為せば成ると考えてまず行動を始めよう。
七転び八起きななころびやおき何度失敗してもくじけず、そのたびに立ち直って努力すること。何度事業に失敗しても挑戦を続ける姿は、まさに七転び八起きだ。
名は体を表すなはたいをあらわす名前は、そのものの性質や実体をよく表しているということ。「高速便」という名前どおり翌朝には届き、名は体を表すと思った。
生兵法は大怪我の基なまびょうほうはおおけがのもと中途半端な知識や技術を頼りにすると、かえって大きな失敗や危険を招くということ。電気工事を少し知っているからと自分で修理するのは危険だ。生兵法は大怪我の基という。
習うより慣れよならうよりなれよ教わるだけでなく、実際に何度も経験する方が早く身につくということ。操作方法は説明書を読むだけでなく、実際に触った方がよい。習うより慣れよだ。
名を捨てて実を取るなをすててじつをとる名誉や体面にこだわらず、実際の利益や成果を選ぶこと。表彰は逃したが有利な契約条件を得られたので、名を捨てて実を取る判断だった。
二階から目薬にかいからめぐすりやり方が遠回しで、なかなか思うような効果が得られず、もどかしいこと。担当者を何人も介して要望を伝えるのでは、二階から目薬でもどかしい。
逃がした魚は大きいにがしたさかなはおおきい手に入れ損ねたものは、実際以上に価値があったように思えるものだということ。契約を断った後で相手企業が急成長し、逃がした魚は大きいと悔やんだ。
憎まれっ子世にはばかるにくまれっこよにはばかる人から憎まれるような者が、かえって世間で幅を利かせること。周囲と何度も衝突しているのに本人はますます勢力を広げ、憎まれっ子世にはばかるという感じだ。
二兎を追う者は一兎をも得ずにとをおうものはいっとをもえず二つのものを同時に得ようとすると、結局どちらも得られないということ。二つの試験を同時に欲張って勉強が中途半端になれば、二兎を追う者は一兎をも得ずだ。
二度あることは三度あるにどあることはさんどある同じようなことが二度起これば、さらにもう一度起こる可能性があるということ。今月だけで二度システムが停止した。二度あることは三度あると思って原因を調べよう。
糠に釘ぬかにくぎいくら働きかけても手応えがなく、何の効果もないこと。何度改善を求めても返事すらなく、糠に釘だった。
盗人猛々しいぬすっとたけだけしい悪事を働いた者が反省するどころか、平然としたり逆に居直ったりすること。不正を指摘された本人が告発者を責め始めるとは、盗人猛々しい。
盗人に追い銭ぬすびとにおいせん損害を受けたうえに、さらに相手に利益を与えて損を重ねること。商品をだまし取られたうえ返送料まで負担するのでは、盗人に追い銭だ。
盗人にも三分の理ぬすびとにもさんぶのりどんな悪事をした者にも、自分なりの言い分や理屈はあるものだということ。規則違反をした本人にも言い分はあり、盗人にも三分の理とはいうが、違反が正当化されるわけではない。
濡れ手で粟ぬれてであわほとんど苦労せずに、大きな利益を得ること。値上がり前に偶然買った土地で大きな利益を得て、濡れ手で粟のような結果になった。
猫に鰹節ねこにかつおぶし好物を欲しがる者のそばに置くような、過ちが起こりやすく油断できない状況。現金を扱う担当者一人だけに管理権限を集中させるのは、猫に鰹節になりかねない。
猫に小判ねこにこばん価値の分からない者に貴重なものを与えても、何の役にも立たないということ。高価な専門機器を使い方も知らない私に与えても、猫に小判だ。
寝た子を起こすねたこをおこすせっかく収まった問題を、余計なことをして再び起こすこと。解決済みの昔の争いを蒸し返すのは、寝た子を起こすようなものだ。
寝る子は育つねるこはそだつよく眠る子どもは健康に育つということ。最近よく眠るようになって背も伸び、寝る子は育つとはよく言ったものだ。
念には念を入れよねんにはねんをいれよ十分注意したうえにも、さらに注意を重ねるべきだということ。金額と振込先は一度確認したが、念には念を入れよでもう一度見直した。
能ある鷹は爪を隠すのうあるたかはつめをかくす本当に実力のある人は、それをむやみにひけらかさないということ。彼は自慢をしないが実際には業界屈指の技術者で、能ある鷹は爪を隠すだ。
軒を貸して母屋を取られるのきをかしておもやをとられる一部を好意で貸したために、やがて全部を奪われたり、恩を仇で返されたりすること。少しだけ業務を任せた取引先に主導権まで握られ、軒を貸して母屋を取られる形になった。
残り物には福があるのこりものにはふくがある人が取った後に残ったものの中にも、思いがけずよいものがあるということ。最後に残った福袋を買ったら欲しかった品が入っていて、残り物には福があると思った。
喉元過ぎれば熱さを忘れるのどもとすぎればあつさをわすれる苦しい経験も過ぎ去ってしまえば、その苦しさや教訓を忘れてしまうということ。去年の品不足が解消したからと備蓄をやめては、喉元過ぎれば熱さを忘れることになる。
暖簾に腕押しのれんにうでおしいくら働きかけても手応えがなく、張り合いがないこと。何を提案しても反応がなく、暖簾に腕押しの会議だった。

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は行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
馬鹿と鋏は使いようばかとはさみはつかいよう一見役に立たないように思える人や物でも、使い方次第では役立つということ。古い機械も工程を限定すれば十分使える。馬鹿と鋏は使いようだ。
始めが肝心はじめがかんじん物事は最初の取り組み方が、その後の成否に大きく影響するということ。新しい業務は最初に手順をきちんと決めよう。始めが肝心だ。
働かざる者食うべからずはたらかざるものくうべからず働けるのに怠けて働こうとしない者を戒め、生活するには真面目に働くべきだということ。協力できるのに何もしないのでは困る。働かざる者食うべからずという考え方もある。
話し上手は聞き上手はなしじょうずはききじょうず本当に会話の上手な人は、自分が話すだけでなく相手の話をよく聞くものだということ。彼は質問の仕方もうまく相手の話を引き出す。話し上手は聞き上手だ。
花より団子はなよりだんご見た目や風流よりも、実際の利益や実用性を重んじること。景色のよい店より料理がおいしい店を選ぶとは、花より団子だ。
早起きは三文の徳はやおきはさんもんのとく朝早く起きると、何かしらよいことや利益があるということ。朝早く出発したおかげで渋滞を避けられ、早起きは三文の徳だった。
腹が減っては戦はできぬはらがへってはいくさはできぬ十分な食事や準備がなければ、よい働きはできないということ。長い会議の前に昼食を取っておこう。腹が減っては戦はできぬ。
腹八分目に医者いらずはらはちぶんめにいしゃいらず食べ過ぎを避け、ほどほどの量にしておくことが健康によいということ。おいしくても食べ過ぎず、腹八分目に医者いらずを心掛けている。
腹も身の内はらもみのうち腹も自分の体の一部なのだから、暴飲暴食をせず大切にすべきだということ。まだ食べられるが、腹も身の内だから今日はこのくらいにしておこう。
必要は発明の母ひつようははつめいのはは必要に迫られることが、新しい工夫や発明を生み出すきっかけになるということ。部品不足を解決するため代用品を開発したのは、必要は発明の母の好例だ。
人の噂も七十五日ひとのうわさもしちじゅうごにち世間の噂は長く続くものではなく、やがて忘れられるということ。今は話題になっているが、人の噂も七十五日だから過度に気にしない方がよい。
人の口に戸は立てられぬひとのくちにとはたてられぬ人の噂や評判が広まるのを完全に止めることはできないということ。秘密を何人にも話してしまえば、人の口に戸は立てられぬ。
人の振り見て我が振り直せひとのふりみてわがふりなおせ他人の行いを見て、自分にも同じ欠点がないか反省し改めるべきだということ。同僚の説明不足を見て、人の振り見て我が振り直せと思い、自分の資料も見直した。
人は見かけによらぬものひとはみかけによらぬもの人の性格や能力は外見だけでは判断できないということ。おとなしい新人が大胆な提案を出し、人は見かけによらぬものだと思った。
人を呪わば穴二つひとをのろわばあなふたつ他人を害そうとすれば、その報いが自分にも返ってくる覚悟が必要だということ。相手を陥れるために嘘を広めるのはやめた方がいい。人を呪わば穴二つだ。
人を見て法を説けひとをみてほうをとけ相手の性格や能力、理解度に応じて、説明や対応の仕方を変えるべきだということ。新人と専門家に同じ説明をするのではなく、人を見て法を説けで内容を変えよう。
火のない所に煙は立たぬひのないところにけむりはたたぬ噂が立つからには、何らかの原因や根拠があるはずだということ。火のない所に煙は立たぬともいうが、噂だけで事実と決めつけず確認する必要がある。
百害あって一利なしひゃくがいあっていちりなし悪いことばかりで、何一つ利益がないこと。睡眠不足を続けても仕事の能率が落ちるだけで、百害あって一利なしだ。
百聞は一見に如かずひゃくぶんはいっけんにしかず何度話を聞くよりも、自分の目で一度確かめた方がよく分かるということ。写真だけでは分からなかったので工場を見学した。百聞は一見に如かずだ。
百里を行く者は九十を半ばとすひゃくりをいくものはきゅうじゅうをなかばとす物事は終わりに近づくほど難しいので、九分どおり進んでもまだ半分と心得、最後まで気を緩めてはいけないということ。納品直前だからこそ検査を丁寧にしよう。百里を行く者は九十を半ばとすだ。
ひょうたんから駒ひょうたんからこま冗談や思いがけないことから、意外な事実や結果が生まれること。雑談で出た案が正式な新商品になり、ひょうたんから駒となった。
貧すれば鈍するひんすればどんする貧しくなり生活に余裕を失うと、判断力や品性まで損なわれやすいということ。資金繰りに追われて目先の判断ばかりになり、貧すれば鈍する状態に陥っていた。
貧乏暇なしびんぼうひまなし貧しい人は生活のために働き続けなければならず、暇がないということ。転じて、忙しくて休む暇がないこと。次から次へ仕事が入り、貧乏暇なしで今月は一日もゆっくりできない。
夫婦喧嘩は犬も食わぬふうふげんかはいぬもくわぬ夫婦の喧嘩はすぐ仲直りすることも多く、他人がむやみに介入するものではないということ。二人はいつもの軽い口論のあとすぐ仲直りし、夫婦喧嘩は犬も食わぬという言葉どおりだった。
笛吹けども踊らずふえふけどもおどらず働きかけたり準備したりしても、相手が期待どおりに応じないこと。大々的に募集したのに応募者が集まらず、笛吹けども踊らずだった。
武士に二言はないぶしににごんはない武士は一度口にした約束を取り消さないものだということ。転じて、一度した約束は必ず守るという決意を表す。一度引き受けた以上、最後までやる。武士に二言はない。
武士は食わねど高楊枝ぶしはくわねどたかようじ貧しくても誇りや体面を保ち、困窮した様子を見せないこと。また、やせ我慢をすること。経営が苦しくても弱音を吐かない彼は、武士は食わねど高楊枝というところだ。
豚に真珠ぶたにしんじゅ価値の分からない者に貴重なものを与えても、役に立たないこと。高級な録音機材を使い方も知らない私に渡しても、豚に真珠だ。
冬来たりなば春遠からじふゆきたりなばはるとおからじ苦しい時期にあっても、その先にはよい時期が来るという励まし。今は経営が厳しいが、冬来たりなば春遠からじと信じて改善を続けよう。
下手な鉄砲も数撃てば当たるへたなてっぽうもかずうてばあたる技量が十分でなくても、何度も試せば偶然成功することがあるということ。営業経験は浅いが百社へ連絡したら一件契約でき、下手な鉄砲も数撃てば当たるとなった。
下手の考え休むに似たりへたのかんがえやすむににたりよい考えの浮かばない人が長く考えても、時間を無駄にするだけだということ。一時間悩んでも進まないなら詳しい人に聞こう。下手の考え休むに似たりだ。
下手の横好きへたのよこずき技量は低いのに、その物事が好きで熱心に取り組むこと。腕前は初心者だが毎週欠かさず釣りに行き、本人も下手の横好きだと笑っている。
蛇に睨まれた蛙へびににらまれたかえる恐ろしい相手を前にして、怖くて身動きできなくなること。厳しい部長に突然質問され、新人は蛇に睨まれた蛙のように黙り込んだ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いぼうずにくけりゃけさまでにくいある人を憎むと、その人に関係するものまで嫌いになってしまうこと。元担当者への不満から新しい担当者まで嫌うのは、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというものだ。
仏作って魂入れずほとけつくってたましいいれず形だけは整っていても、最も大切な中身や仕上げが欠けていること。制度を作っただけで運用方法を決めていないのでは、仏作って魂入れずだ。
仏の顔も三度ほとけのかおもさんどどれほど温厚な人でも、無礼や迷惑を何度も重ねられれば、ついには怒るということ。同じ失礼を繰り返せば、穏やかな彼でも仏の顔も三度だ。
骨折り損のくたびれ儲けほねおりぞんのくたびれもうけ苦労したのに成果や利益が得られず、疲れだけが残ること。一日かけて交渉したのに契約は白紙となり、骨折り損のくたびれ儲けだった。
惚れた欲目ほれたよくめ好きになった相手のことは、実際以上によく見えてしまうこと。彼には相手の短所まで魅力的に見えるらしく、惚れた欲目というものだ。

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ま行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
蒔かぬ種は生えぬまかぬたねははえぬ原因となる行動をしなければ、結果や成果も得られないということ。応募もしないで採用を期待しても仕方がない。蒔かぬ種は生えぬという。
負けるが勝ちまけるがかち目先では相手に譲ったり負けたりしても、長い目で見ればかえって自分の利益になること。ここで言い争うより譲った方が取引関係を守れる。負けるが勝ちだ。
馬子にも衣装まごにもいしょうどんな人でも、服装や身なりを整えれば立派に見えるということ。普段着ばかりの私も礼服を着ると少しは様になり、「馬子にも衣装だね」と家族に笑われた。
待てば海路の日和ありまてばかいろのひよりあり今は状況が悪くても、焦らず待てばやがて好機が訪れるということ。条件の悪い時に無理に契約せず、待てば海路の日和ありと次の機会を待つことにした。
ミイラ取りがミイラになるみいらとりがみいらになる人を連れ戻したり説得したりしに行った者が、逆に相手と同じ立場になってしまうこと。友人にゲームをやめさせるつもりだったのに、自分まで夢中になり、ミイラ取りがミイラになった。
身から出た錆みからでたさび自分の悪い行いや過失が原因で、自分自身が苦しむこと。約束を何度も破って信用を失ったのだから、身から出た錆と言わざるを得ない。
見ざる聞かざる言わざるみざるきかざるいわざる悪いことを見ず、聞かず、言わずにいるのがよいという教え。転じて、都合の悪いことを見て見ぬふりする態度を批判的にいうこともある。社内の不正を知りながら、見ざる聞かざる言わざるを決め込むのは許されない。
水清ければ魚棲まずみずきよければうおすまずあまりにも清廉潔白すぎると、かえって人に親しまれなくなるということ。少しの失敗も許さないほど潔癖では、人が離れてしまう。水清ければ魚棲まずというものだ。
三つ子の魂百までみつごのたましいひゃくまで幼いころに形づくられた性格や性質は、年を取っても変わりにくいということ。子どものころから機械好きだった彼は今も技術者で、三つ子の魂百までだ。
見ぬが花みぬがはな実際に見たり知ったりしないで想像しているうちの方が、かえって美しく楽しいことがあるということ。写真をすべて調べず、現地で初めて景色を見る楽しみを残した。見ぬが花というものだ。
実るほど頭を垂れる稲穂かなみのるほどこうべをたれるいなほかな学問や技能が深まった人ほど、かえって謙虚になるものだということ。大きな実績を上げても偉ぶらない先生を見ると、実るほど頭を垂れる稲穂かなと思う。
見ると聞くとは大違いみるときくとはおおちがい人から聞いた話と、実際に自分で見たり経験したりしたことには大きな違いがあるということ。小さい工場だと聞いていたが設備は非常に充実しており、見ると聞くとは大違いだった。
無理が通れば道理が引っ込むむりがとおればどうりがひっこむ道理に反することがまかり通る世の中では、正しい道理が通用しなくなるということ。権力のある人だけが規則を無視できるのでは、無理が通れば道理が引っ込むというものだ。
目糞鼻糞を笑うめくそはなくそをわらう自分にも同じような欠点があるのに、他人の欠点をあざ笑うこと。自分も遅刻が多いのに同僚の遅刻を責めるのは、目糞鼻糞を笑うようなものだ。
目は口ほどに物を言うめはくちほどにものをいう言葉に出さなくても、目つきや表情によって気持ちはよく伝わるということ。本人は何も言わなかったが、うれしそうな表情を見ると、目は口ほどに物を言うと思った。
餅は餅屋もちはもちや物事は、それぞれの専門家に任せるのが最もよいということ。複雑な税務処理は自分で悩まず税理士に相談しよう。餅は餅屋だ。
物言えば唇寒しものいえばくちびるさむし悪口や余計なことを言うと後味が悪くなったり、自分に災いを招いたりするという戒め。感情に任せて批判を書き込む前に、物言えば唇寒しと思って一度読み返した。
物は言いようものはいいよう同じ内容でも、言い方次第で相手に与える印象や結果が大きく変わるということ。「できない」と突き放すより代案を示した方がよい。物は言いようだ。
桃栗三年柿八年ももくりさんねんかきはちねん桃や栗は実を結ぶまで三年、柿は八年かかるということから、物事の成就にはそれぞれ相応の年月が必要だということ。新しい事業もすぐ成果を求めず、桃栗三年柿八年のつもりで育てていこう。
門前の小僧習わぬ経を読むもんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ日頃から身近で見聞きしていることは、教わらなくても自然と身につくということ。両親が料理人なので、子どももいつの間にか料理の手順や食材の名前を覚えていた。門前の小僧習わぬ経を読むとはこのことだ。

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や行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
焼け石に水やけいしにみず努力や援助が少なすぎて、ほとんど効果がないこと。一日に数件処理するだけでは、大量の未処理案件に対して焼け石に水だ。
安物買いの銭失いやすものがいのぜにうしない値段の安さだけで品質の悪いものを買うと、すぐ使えなくなるなどして、かえって損をすること。安い工具を買ったらすぐ壊れて買い直すことになり、安物買いの銭失いだった。
柳の下にいつも泥鰌はいないやなぎのしたにいつもどじょうはいない一度うまくいったからといって、同じ方法でいつも成功するとは限らないということ。前回と同じ販売方法ならまた売れると思ったが、柳の下にいつも泥鰌はいない。
藪をつついて蛇を出すやぶをつついてへびをだす余計なことをしたために、かえって災いや面倒を招くこと。解決済みの問題を不用意に蒸し返して新たな対立を生み、藪をつついて蛇を出す結果になった。
病は気からやまいはきから病気は、気持ちの持ちようによって軽く感じたり重く感じたりすることもあるということ。体調が悪い時はきちんと休みながら、病は気からともいうので気持ちまで落ち込まないようにしたい。
雄弁は銀、沈黙は金ゆうべんはぎんちんもくはきん上手に話すことにも価値はあるが、沈黙すべき時を心得ていることには、さらに大きな価値があるということ。ここで反論すれば議論が感情的になると思い、雄弁は銀、沈黙は金と考えて発言を控えた。
幽霊の正体見たり枯れ尾花ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな恐ろしいと思っていたものも、正体を確かめれば実は大したものではないこと。夜道で人影に見えたものは道路標識だった。幽霊の正体見たり枯れ尾花とはこのことだ。
世の中は持ちつ持たれつよのなかはもちつもたれつ世の中では、人は互いに助けたり助けられたりしながら生きていくものだということ。困った時には互いに支え合おう。世の中は持ちつ持たれつだ。
寄らば大樹の陰よらばたいじゅのかげどうせ人を頼るなら、力があり頼りになる人や組織を選ぶ方がよいということ。難しい問題を相談するなら経験豊富な専門家に頼もう。寄らば大樹の陰というものだ。
寄る年波には勝てぬよるとしなみにはかてぬ年齢を重ねることによる体力や気力の衰えには、なかなか逆らえないということ。昔のように徹夜はできず、寄る年波には勝てぬと感じるようになった。
弱い犬ほどよく吠えるよわいいぬほどよくほえる弱い者や自信のない者ほど、かえって強がって威勢よく振る舞うものだということ。大声で威嚇するだけでは実力があるとは限らない。「弱い犬ほどよく吠える」ともいう。
弱り目に祟り目よわりめにたたりめ困って弱っている時に、さらに災難が重なること。売上が落ちている時に機械まで故障し、弱り目に祟り目だった。

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ら行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
来年の事を言えば鬼が笑うらいねんのことをいえばおにがわらう将来のことは予測しがたいので、先のことを確実であるかのように言っても仕方がないということ。来年には必ず景気が回復すると断言しても、来年の事を言えば鬼が笑うというものだ。
楽あれば苦ありらくあればくあり人生には楽しいことも苦しいこともあり、一方だけがいつまでも続くものではないということ。好調な時にも油断せず、楽あれば苦ありと思って備えておこう。
良薬は口に苦しりょうやくはくちににがし自分のためになる適切な忠告は、耳が痛く聞き入れにくいものだということ。上司の指摘は耳が痛かったが、良薬は口に苦しと思って改善することにした。
両雄並び立たずりょうゆうならびたたず力の匹敵する二人の実力者が同時に存在すると、互いに勢力を争い、どちらかが倒れるものだということ。強い指導力を持つ二人が主導権を巡って激しく対立し、両雄並び立たずの状態になった。
類は友を呼ぶるいはともをよぶ性質・考え方・趣味などが似た者どうしは、自然と集まり親しくなるものだということ。読書好きの人が自然と集まって交流会ができ、類は友を呼ぶとはこのことだ。
歴史は繰り返すれきしはくりかえす過去とよく似た出来事や人間の行動が、時代を変えて再び起こることがあるということ。好景気のたびに過度な投資が広がる様子を見ると、歴史は繰り返すという言葉を思い出す。
六十の手習いろくじゅうのてならい年を取ってから、新しく学問や習い事を始めること。定年後に初めて英語を学び始めた父は、六十の手習いを楽しんでいる。
論語読みの論語知らずろんごよみのろんごしらず書物の知識はあっても、その本当の意味を理解せず、実生活に生かせていないこと。マナーを教える立場なのに自分は挨拶もしないのでは、論語読みの論語知らずだ。
論より証拠ろんよりしょうこあれこれ議論するよりも、実際の証拠を示す方が物事を明確にでき、説得力があるということ。性能について説明を重ねるより、測定結果を見てもらおう。論より証拠だ。

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わ行のことわざ

ことわざ読み方意味例文
若い時の苦労は買ってもせよわかいときのくろうはかってもせよ若いうちの苦労や経験は将来の成長に役立つので、自ら進んで経験を積むのがよいということ。難しい仕事でも成長につながる経験なら挑戦してみよう。若い時の苦労は買ってもせよという。
我が身をつねって人の痛さを知れわがみをつねってひとのいたさをしれ自分が同じ立場だったらどう感じるかを考え、他人の苦痛や気持ちを思いやるべきだということ。厳しい言葉をかける前に、我が身をつねって人の痛さを知れと考えて、相手の立場に立ちたい。
禍を転じて福となすわざわいをてんじてふくとなす災難や不幸をうまく利用し、かえってよい結果につなげること。商品の不具合をきっかけに品質管理を全面的に見直し、禍を転じて福となす結果となった。
渡る世間に鬼はないわたるせけんにおにはない世の中には冷たい人ばかりではなく、困った時に助けてくれる情け深い人もいるものだということ。旅先で財布をなくしたが、多くの人が親切に助けてくれ、渡る世間に鬼はないと実感した。
笑う門には福来るわらうかどにはふくきたるいつも明るく笑いの絶えない家庭には、自然と幸福が訪れるということ。苦しい時でも家族で明るく過ごし、笑う門には福来ると前向きに考えている。
破れ鍋に綴じ蓋われなべにとじぶたどんな人にもその人にふさわしい相手がいること。また、似た者どうしが夫婦になることのたとえ。性格の似た二人は、自分たちでも「破れ鍋に綴じ蓋だね」と笑い合っている。

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